装置の種類 子どもの矯正歯科

装置の種類

子どもの矯正治療では、かみ合わせの状態や成長・発育の段階にあわせて色々な装置を使用します。
代表的な装置に以下のようなものがあります。

装置の種類

バイトプレート

バイトプレート
▲バイトプレート

バイトプレートは噛みあわせの深さを補正する装置で、咬合挙上板(こうごうきょじょうばん)とも呼ばれます。
主に混合歯列期の過蓋咬合(かがいこうごう)の治療に使用され、低くなった噛み合わせを高くするために用います。下顎前歯が接触する、お口の中の天井部分、口蓋床部を樹脂で平坦に高く盛り上げたレジンのプレートが特徴です。
臼歯を挺出させ、前歯を顎の骨に押し戻す圧下によって、咬合(上下の咬み合わせ)の高さを上げます。
また、ワイヤー矯正による矯正治療終了後の保定装置(リテーナー)としても用いられます。

拡大床(かくだいしょう)

拡大床(かくだいしょう)
▲拡大床(かくだいしょう)

ネジの力であごの幅を拡大する取り外し式の装置です。装置の中央には、「拡大ネジ」とよばれるネジが埋め込んであり、このネジの幅を広げる力を加えることで、歯の土台となる歯槽骨を側方に押し広げる構造です。適用対象は、主に乳歯列期や混合歯列期初期のお子様の第1期治療に使用されます。

症状によって、拡大床の治療のみで咬み合わせが改善する場合もありますが、通常は、乳歯列期や乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期にこの拡大床を使用したあと、全ての歯が永久歯に生えそろうのを待ってから、第二期治療としてワイヤー矯正を行うことが多いです。

*あおき矯正歯科では学校などでは装着せず、基本、ご自宅での使用しかすすめておりません。
調整はご家庭で出来て簡単ですので、食事時に外せて子どもにとっても楽な装置です。

リンガルアーチ

リンガルアーチ
▲リンガルアーチ

リンガルアーチは歯の裏側につける装置です。使用時期は6歳~10歳ほどで、主に歯列の側方拡大や前方拡大などを行います。裏側から装着するので表からは矯正しているように見えません。
奥歯にセメントで接着してありますので、自分で取り外しができません。反対に咬んでいる前歯などを改善します。

ヘッドギア

ヘッドギア
▲ヘッドギア

ヘッドギアは、あごを固定源として、ゴムの力で上あごの奥歯(第一大臼歯)を後ろへひっぱる装置です。主に上顎前突症(出っ歯)の矯正治療の際に使用される矯正装置です。短い時間でも毎日続けて使うことが大切で、一生懸命使えば、それだけしっかり歯が動きます。就寝時を中心に1日 10時間以上の使用が理想的です。

お子さまのお口の状態によってどのうような装置を使うかは変わってきます。
ご不明な点などございましたらお気軽にご相談ください。

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